オンカジのディーラーの求人要項を徹底解剖!ディーラーに必要な資格は?


スマホやパソコンから手軽にプレイできてしまうのが魅力のオンラインカジノ。各サイトをみてみるとさまざまなカジノのゲームが置かれており、その一つに「ライブカジノ」というカテゴリーがあります。カメラ越しに、本物のディーラーがブラックジャックやポーカー、バカラなどゲームを回してくれるアレです。

そんなライブカジノのゲームを提供しているプロバイダとして、エボリューション社がよく知られていますが、そのエボリューションで日本語が話せるディーラーの募集をしています。ここでは「ジャパニーズ〜」と名のつく、日本語の話せるディーラーによるゲームも多く提供しているので、こういった募集があるのも納得できます。

一方、カジノのディーラーというと、チャット機能を通じて、プレイヤーとある程度のコミュニケーションが許されているとはいえ、あの一つ一つの洗練された動きといい、口数の少なさといい、どこかミステリアスな印象があるのではないでしょうか?

この記事では、ちょうど良い機会なのでその求人広告を元に、オンライカジノがディーラーに求める必要な資格や、人物像を見てみたいと思います。

まずは気になる待遇面〜条件は良いの?

まず職務概要には「セントラル・バーナビーにある当スタジオは、24時間週7日の稼働となっており、昼、夕、そして深夜のローテーションを受け持ってもらうことになります」とあります。バーナビーというのはカナダのバンクーバーの隣の街です。担当するゲームは「ブラックジャック、ポーカー、ルーレットなど」とのこと。カナダというとかなり寒い印象がありますが、西海岸だと東側の都市(トロントなど)に比べると、やや温暖で晴れの日が多そうです。

気になる待遇面は「時給18ドル〜25ドル+各月のパフォーマンスによるボーナス」とのことで、ロケーションがカナダなのでカナダドルに換算すると、18ドル=大体1950円ほどになります。加えて、豊富な福利厚生と15日間の有給休暇、8日の病欠(有給)、そして2日のEvo Days(有給)となっています。この「Evo Days」というのが何かはわかりませんが、社名と合わせて考えると、おそらく会社独自の特別休暇か何かではないかと推測されます。

ディーラーの方達が、時間にして実際にどれくらい稼働しているかはわからないのですが、数字上の条件を見る限りでは、日本の時給よりもかなり良いのではないでしょうか。それに通常の有給休暇に加えて、有給の病欠もありますし、待遇面はかなりホワイトな印象です。

ディーラーの仕事について〜詳しい仕事内容は?

面白いのは詳しい仕事内容の部分です。応募要項には以下のような内容が書かれています(抄訳):

  • 情熱的にプレイヤー、ゲームのルール、そして勝ったプレイヤーを紹介
  • カードを配り、ホイールを周り、勝ったプレイヤーをアナウンス
  • 素早く正確にカードをさばく
  • オーディエンスと話すための、関連したトピックやトリビアのリサーチ
  • スポーツ、音楽、トリビアなど、自分の意見を言うことなく、フレンドリーな会話を行う
  • カメラの前での見栄え良く、自信を持った振る舞い
  • ゲームでの会話を終わらせる際は、常にポジティブなコメントで

「情熱的に」や「素早く正確に」、さらには「自信を持った」「ポジティブ」といった副詞的な表現が並んでいるのがわかる通り、求める人間像が割と細かく指定されているみたいです。特に「『自分の意見をいうことなく』フレンドリーな会話を」という部分に興味をひかれるのですが、ディーラーが放つ印象と似ていますよね。

オンカジでディーラーになるメリット〜福利厚生と利点は?

  • タバコ、アルコール、大音量の音楽や健康を害するような環境の心配なく、カジノにて働くことができる
  • 多様性のあるグローバルな仕事仲間たち
  • 実際のプレイヤーがスタジオ内に存在しないことによる安全が確保された環境
  • 社内トレーニング(有給)があるので、未経験でも問題なし
  • もちろんコロナ感染症の安全規定に則った環境
  • 他の社員による紹介で、最大1000カナダドルのボーナス
  • ローヤリティインセンティブと、社員割引
  • 深夜シフトの場合は、無料でタクシー送り届けサービス
  • チームビルディングイベント

カジノといえば、ランドカジノの場合はまさにタバコに酒、大音量に囲まれながらゲームを回すというイメージですよね。オンラインカジノになると、それらに悩まされることなく仕事に集中できるというのは、特に長期的視点でみた場合は、大きな違いが出てくるでしょう。また、また大金の動くこともあるカジノでは、酔っ払った客や危険な客に遭遇することも珍しくはないかもしれませんが、ライブカジノはスクリーン越しだけのやりとりなので、そういった迷惑なプレイヤーによる物理的な危険がないという点では、同じディーラーの仕事でもランドカジノに比べるとかなり魅力的かもしれません。

また未経験でも応募可能とのことで、これは興味があるけれど経験がないので諦めていたかたでも、大きな希望となるのではないでしょうか?

求める人物像は?〜応募条件と必要な資格

  • 19歳以上
  • プロフェッショナルでサービス精神旺盛、高いコミュニケーションスキル
  • 夜や週末、ホリデーシーズンにも勤務可能なフレキシブルなスケジュール
  • プロフェッショナルな服装基準を満たすために義務付けられたユニフォームを着用
  • カメラに映るためのメイクアップ着用を受け入れられること(ファンデーション、ブラシ)
  • 日本語に堪能であること+職務可能な英語のレベル

応募条件に関しては、やはり24時間稼働+サービス(エンタメ)業界ゆえ、フレキシブルなスケジュールが求められること以外は、割と一般的な内容という印象です。

年齢制限に関しては19歳以上という定めがありますが、上限はなさそうですね。ライブカジノをみてみる限りだと、あまり年配の方のディーラーは見かけないようですが、現実的なところはどうなのでしょうか。

またパッとみたところで気がつくのは、学歴に関する記述がないということ。日本は勉強した分野よりも「高卒」「大卒」であることの方が重要ですが、外国では仕事内容とつながりのある分野を勉強していることがそれなりに重要になることも多いです。たださすがに大学などの高等教育期間でカジノのディーラーになるための専門教育は受けられないということでしょう。というわけで、専門教育を受けていなくても少なくとも応募書類を受け取ってもらうことはできそうです。

一方、語学に関しては日本語のディーラーだからと言って、日本語が使えるだけでは足りなそうです。理由としては、カメラの前では日本語を話しても、社内のトレーニングなどのコミュニケーションはおそらく英語で行われるからと推察します。ただしこれは例えば「TOEIC900点」などといった絶対的な基準があるわけではないので、面接まで行ってある程度問題なくコミュニケーションが取れることをわかって貰えば、チャンスはあるでしょう。

ところで拠点がカナダということで、当然日本人がそこに住んで働くには、カナダの労働許可(ビザ)が必要となります。この求人広告には、会社側がビザ取得のサポートをしてくれるのは、あるいはすでに労働許可を持っている人からの応募しか受け付けていないのかは明記されていません。ビザのサポートをしてくれないとしたら、内定をもらったとしても実際に働くことのハードルは非常に高くなりますが…。

この記事ではiGaming大手プロバイダのエボリューション社による、日本語ディーラーの求人広告を元に、オンラインカジノのディーラーに求められる資格をみてみました。もし興味のある方がいれば、応募だけでもしてみてはいかがでしょうか?